現在机の上においただけでの完全なまな板PCを、毎日稼動して一年になる。当初はネットで質問して回ったものの、エアフローがなく、熱や埃で壊れると言われ、半信半疑だった。しかし熱や埃でPCの動作が妨げられることはなく、問題なく稼動できることがわかった。理由はわからないが、CPUクーラーに詰まった埃を三ヶ月に一度程度エアダスターで吹き飛ばさないと、なぜか電源が入らない以外の問題は起こっていない

次に取り組んだのが、CPUクーラーを止めて、PCが稼動できるのかということである。CPUはIntel Core i3-6100で、TDPは51W。マザーボードが野ざらしなので通気性はきわめて良い。そのためCPUクーラーを取り外してこのPCが動作できるのではないかと思った。

CPUクーラーの消費電力はわずかで、電源容量は300Wだが余裕がありすぎるため、省電力にはならない。しかしPCのメンテナンスや構成の変更時にに何度もCPUファンを取り付けなおしは、グリスの塗りなおしも必用でもっとも手間がかかる部分である。またCPUクーラーがなければエアダスターでヒートシンクに詰まった埃を書き出す必要はなくなり、メンテナンス性は大きく向上する。

CPUクーラーを止める方法

まずspeedfanというファンの動作を制御するソフトをインストールするが、cpuクーラーの回転数を停止させるまで低下させることができなかった。おそらくCPUクーラーを完全に停止することは、後述の理由でできないと思われる。

マザーボードはASUSで、これのBIOS画面にQfanというファン回転数制御設定がある。今度はこれの設定を変更してCPUクーラーをと止めようとする。qfanの設定でmanualを選択、ファンの回転数を設定できた。しかしファンの回転数を上げることはできたが、50%から下げることはできない。どうも蓄熱による故障を警戒して、一定数までは下げられないようになっているらしい。asusのbiosからはCPUファンをとめることはできないということがわかった。

最後は物理的にCPUファンを止めようと試みる。ネットを見ているとCPUファンにハサミをぶっさして、つっかえて止める方法が書かれていた。もちろんそんな方法をやりたくない。

なのでマザーボードにつながっているCPUファンのケーブルを抜いた。windowsを起動させるも何もエラーが出なかった。10秒でできる方法であり、CPUファンを復帰させるのも簡単である。最初からコレをやっていれば、余計な手間は不要だった

CPUの温度は60℃まで上昇した。

部屋の気温は20°で、windowsを動作させて、ブラウザ等でネットサーフィンして二時間経過した。ネット利用なのでCPUの使用率は低となる。AisuiteというasusのマザーボードユーティリティでCPUの温度を監視し続けたが、CPUの温度は60℃くらいで停滞した。ちなみに普段CPUファンをまわしているときのCPU温度は30℃くらいなので、それよりはずっと高い。

CPUの適正温度は40℃~80℃といわれており、60℃は問題ない温度である。しかしCPUクーラーのヒートシンクは触ってみると80℃くらいまで上がっており、かつCPUの温度がなかなか下がらないことに不安を覚える。

この結果を見て、TDP51WのCPUの場合、まな板PCでCPUファンを取り外しても問題ないというのは早計である。CPUの動作が上がるアプリを動作させたり、長時間の連続動作では、もっと温度が上がりすぎて、PCが強制終了する可能性がある。しかしメンテナンスや構成変更時の動作確認では、CPUクーラーを取り外していても、問題ないだろうと感じた。

デスクトップPCを持ち運びできるか?

実はCPUファンを止めたのは、取り外してマザーボードを持ち運びできそうか調べるためである。まな板PCの場合、場所をとらないので、CPUファンを取り外せれば、携帯することすら可能である

結果は有意義なものだったが、ディスプレイとPC用の電源はいまだに大きすぎて持ち運びが困難である。電源は100wぐらいを想定すれば、ファンレスでノートPCなみに小さいものが利用できそうだが、普及しておらず一般的な価格では入手できないだろう。結局PCを持ち運びしたいなら、ノートPCを利用するしかないというのはかわらなそうだ