キャプテン翼5 覇者の称号カンピオーネ レビュー

今作ではおなじみだったコマンドバトルシステムを一新。リアルタイム性が高くなり、オフェンスが強すぎたゲームバランスが見直された。キャプ翼シリーズではもっともゲームとして楽しめる内容だが、ステータスの複雑化やガッツ管理など敷居が高くなっている。

キャラクターの扱いも見直され、ゲームオリジナル路線から原作を尊重する方向に転換。前作で弱かったピエールやサンターナといった大物原作キャラも強化され、オリジナルストーリーを追加し出番が増えた。

一方それに伴いテクモのオリジナルキャラは冷遇され、キャラと技を大幅に削除。ドトール・アマラウといった同じみの顔もついに登場しなくなり、テクモ版ファンには悲しい内容かもしれない

システムの変化

ゲームシステムを一新。コマンド型のシュミレーションから、一般的なサッカーゲームに近いスピーディーな内容に変化。
判定が甘かった敵との接触も逐一監視するように進化。

シリーズおなじみのコマンドバトルはなくなり、ありふれたサッカーゲームのようになった
しかしゲームプレイは5が一番面白いので英断だったと感じる

欠点はAIがゲームデザインに対応できておらず、無駄なパスを連発する
しかしコレがおかしなことにゲームバランスが取れている
パスを出すのは無駄な行動で、プレイヤーが有利になると思うだろう。
しかしこのパスを取ろうとして、オートパスカットを繰り返し、ガッツが搾り取られてしまうのだ
ちなみにオートパスカットは近作ではワンツー並に最低のアクションで、
取れない上に、やるだけで60もガッツを消耗してしまう

一方オフサイドのほうにはまったく対応できてないので、
Rボタンのラインのおしあげを逐一おせば、簡単にオフサイドトラップでボールが取れる

マルチストーリー

前作のマルチシナリオはなくなったが、日向、若林、シュナイダーなどの人気キャラを操作できるサブストーリーを追加。
これは3にあった操作する舞台やチームが変わる試合を、シナリオモードから分離したものである。
ボリューム不足で淡白なものが多いが、簡単だしクリアする必要はないので良いおまけだと思う。

ゲームバランスの変更

過去作からあまり変更がなかったゲームバランスも変更されている。
まずガッツが減りやすい仕様になっている。
実際のサッカーに近づけて、控えの選手を活用させるコンセプトだろう。

もうひとつは競り合いではDF側が有利になっていること。
過去作では敵エースを何人でかかってもとめられずに、プレイヤーがDFを動かしても無駄な苦労に終わった
しかし5では改良され、敵にもガッツの上限が設定されたので、とめられないまでもガッツを消耗させられる。

よくわからないステータス

前作からさらにステータスの数値が増え、ヘディングとキックの得意な選手の個性化が可能となった。
ただ前作のようにタックルだのドリブルだのの数値が見れなくなり、何が得意な選手なのかわかりずらくなっている。
一応ステータスの数値から割り出すことは可能だが、はっきり言ってよくわからないだろう。

難易度

4はシリーズ異色のゆとり難易度だったんだが、5はシリーズ相応の難易度になっている。
まず第二戦のミラン戦はシステムになれないうちに勝利するには相当難しい。
それからカルチョフェスタは本選は序盤にもかかわらず、オフサイドハメを利用しないと慣れてても厳しい。

ただ敗戦時の獲得経験値は過去作と比べてずっと増えているし、巻き戻しもないのでシリーズの中では簡単なほうだ。

グラフィック

フィール上からの視点なので選手の動きは味気ないが、選手の顔グラは充実している。
特に全日本選手は小田や岸田にいたるまでちゃんと顔グラがついている。

絵柄はオリジナルから原作者の絵に忠実になっているが、テクモ版の絵はすっきりしていて完成度が高かったので残念。
ただ絵柄は過去の陽一先生のものなので、早田もちゃんとかっこよくて良い。

必殺技のアニメーションや全身絵は4から劣化しており、何が起きているかわからないこともしばしばある。
ただ前作の反省からかテンポは良くなっており、試合が冗長になることもない。

BGM

ある意味一番変化しているというか、普通のサッカーゲームと区別がつかない。
メロディーをあまり重視せずに、テンションが高くてさわやかなかんじなので、まあサッカーゲームとしていいかもしれない。

キャラクター

翼以外の全日本メンバー全員に出番やシナリオがあり、新田がラスボスになるなど地味キャラにスポットライトが当たっており、相変わらず開発者の原作愛がわかるつくり。
ただ原作を尊重した内容になっているので、過去作のオリジナルキャラクターは冷遇されている。

まず2から登場していたキャラクターはジウ・レナート・ゲルティス・コインブラしか登場しない。
4の主要キャラは顔グラつきで登場するものの、弱体化し必殺技も消えている。
ACミランはその最たる例で、終始かませ犬扱いになっている。

5にも新キャラは登場するのだが、シニョーリ以外はそれほどでしゃばらず、セリエAの強敵たちという感じであくまで脇役に徹している。
一応ラスボスにジョアン監督の最高傑作というアルシオンがいるのだが、顔といいステータスといいあまり個性化できないキャラだ。