キャプテン翼4 プロのライバルたち - レビュー

ゲームとしては凡作で、試合のテンポが遅いうえ、試合数もとても多い。
しかも浮き玉バグという厄介なバグを抱えてプレイ無ければならない。
BGMも気の抜けたようなSFC音源でシリーズファンには落胆間違いなし。
極めつけは、SFCカセットはセーブデータが消えやすく
せっかく進めたデータがしょっちゅう消えてしまうという致命的な欠陥を抱えている

しかしテクモ版キャプ翼のキャラゲーとしてみれば、価値ある一作である。ジノしかいなかったイタリアを補強してくれたストラット。ファンベルグをはじめとする、一世代上のベテラン選手たち。適切なところに、素晴らしい選手たちを配置してくれたおかげで、キャプテン翼の世界をより魅力的にしてくれた。

ストラット「ポストのほうがまだマシだぜ!」

初戦、レナートが失点すると、ストラットにポスト以下呼ばわりされる。この一言は、シリーズ殿堂入り間違いなしの名言である。

ちなみ、このシリーズの名言には、初代でピエールの「翼、金持ちはいいぞ」というセリフと、2でロベルトの「イールとはうなぎのことだ。蒲焼にするとうまいぞ」というセリフがある(ロベルトは酔っ払ってるのか)

変動制レベルシステム

今作では敵のレベルは、プレイヤーチームの、レベルに合わせて変動するようになっている。
これはプレイヤーがどんなレベルでも、いい勝負ができるようにするアイデアだろう。

具体的には敵エースのレベル=こちらの一番レベルの高い選手、
そのほかの選手=こちらのチームの平均レベルとなっている。

このシステムのおかげで、面倒な経験地稼ぎをしなくても良くなっているが、
逆に一人だけレベルが上がってしまうと難易度が上がるという混乱を招いている。

また一度平均レベルを下回った選手は、敵との競り合いにまったく勝てない。
結果レベルが上がらずいるだけの選手が出来上がってしまうという悪循環がある。
特に初回プレイでは翼のレベルだけが高くなりがちで、つばさ以外役に立たないという状況になり勝ち。

ただし過去作のように無敗プレイで、敵と10レベル差ぐらいつくことはなくなっており、難易度は低下した。

ボールに触れなさすぎ

ボールを持っているオフェンス側の選択肢が有利なので、いくらDFで策を凝らしても無駄
ごういんなドリブルをはじめとする必殺ドリブルは強力な上消費ガッツが少ない
ワンツーは補正が強すぎる上に、進みすぎ。しかも浮き玉になれば、絶対に勝てない
接触したと思ったら、パスを出されてボールが素通りしていく
パスとワンツーで一回も相手に接触されずにゴール前に運べるので、DFが無意味すぎる

試合時間が長すぎ

舞台はプロということで、45分ハーフになった。
またパスカットの演出が冗長になっていて、プレイ時間が無意味に長くなってしまっている。

四回もプレイしたくない

特定の試合の結果によって、異なるシナリオに分岐する。
ジャイロカップ編、サッカーグランプリ編、親善大会編、ワールドクラブカップ編の4つのシナリオがある。

マルチシナリオによって繰り返し楽しめる仕様で、
プレイした試合はスキップでき、分岐も自由に選べるなど良い配慮あり。
しかしクラブワールドカップ以外は自チームが全日本なので、変化に乏しい。

またボリュームを水増しするかのような、どうでもいい試合が多すぎ。
とくに親善大会編(Cルート)で登場するスーパージャパンカップは、
同じチームと2度対戦しなければいけないのでうんざりさせられる。
好きな人でもジャイロカップと、クラブワールドカップをクリアすれば十分だろう

グラフィック

容量が増えたSFC2作目ということで、
顔グラフィック・アニメーションを追加し、より大きいドット絵が採用された。
全身絵もアマチュアから成人プロへ成長したことで、立派な体格のものに一新。
この全身絵は等身が高いだけでなく、筋肉のつき方が非常にかっこいい。
グラフィック担当に腕とセンスのある人が担当してくれたんだろう。

ただ前述の冗長なパスカットシーンは短くすべきだった。

BGM

BGMはSFC独特の軽くて重低音がないものになり、
前作とくらべてマッタりしたものになっている。
冗長な試合時間には良くあっているが、盛り上がりに欠けるためシリーズファンに酷評されている。

個人的には曲数も多く、バリエーションに飛んでいるし、
名曲と呼べるものも二つあるので不満はない。

やさしめの難易度

難易度はシリーズで今までのシリーズの反省からか、とてもマイルドに調整されている。
浮き球バグの存在を考慮しても、難易度はシリーズの中でももっとも低め。

オリジナルキャラ

4では大量にゲーム版オリジナルキャラが追加された。
原作ゲーでは暴挙だが、原作キャラがいない国や、
ベテラン勢を中心に追加しているので目障りにならない。

ファンベルクやピピンなど、翼より強いベテランキャラは危険だったが、
プロサッカーの世界という世界観に説得力がでて良かったと思う。

またストラットやボブルセンの同年代の新キャラでも、
翼やピエールのような万能タイプではないため、
キャラがかぶらないのもよい。

しかし今作では全日本以外の原作キャラがとにかく弱いため、原作好きな人には不満だろう

浮き球バグ

後半になるにつれて、敵の浮き球が強力になってしまうバグが存在する。
このバグのおかげで、ゴール前の競り合いではいくらがんばっても絶対に負けてしまう。
もちろん難易度は上昇するし、ネオサイクロンを雑魚にとめられて狼狽することになる。