第二種電気工事士筆記試験 電線の許容電力

幹線の太さを決める根拠となる電流の最小値(電技解釈第148条)3.3 
多数の電線を同じ菅に収めると、電線温度が上昇するため、許容電力は減少する

電流減少係数とは
導体は、温度が高くなると抵抗率が大きくなる性質があります。
抵抗率が大きくなると電流を通しにくくなるので、電線管に電線やケーブルを入れて配線、電線をシースで覆ったケーブルで配線する時は、安全のことを考えて必ず電線減少係数を絶縁電線の許容電流に掛け合わせて許容電流を減らす計算をしなければいけません。
※電線の本数が多い程、電線に流せる電流は少なくなります。
電線の許容電流表
単線
直径1.6mm=許容電流27A
直径2.0mm=許容電流35A
直径2.6mm=許容電流48A
より線
断面積3.5mm^2=許容電流37A
断面積5.5mm^2=許容電流49A
断面積8mm^2=許容電流61A
コードの許容電流
0.75mm 7A
1.25mm 12A

電流減少孫数
電線が三本(三心)以下 0.7
電線が4本以上0.63〜
5または6=0,56

次に問題の後半に書かれている、電流減少孫数を乗算する
問題の難易度が高い場合、電流減少孫数が書かれていない
許容電力[A]=許容電力[A]×電流減少孫数

#問題

B−12ビニル絶縁電線(単心)の導体の直径をD、長さをLとするとき、この電線の抵抗と許容電流に関する記述として、誤っているものは。

イ 電線の抵抗はLに比例する。
ロ 電線の抵抗はD2に反比例する。
ハ 許容電流は周囲の温度が上昇すると大きくなる。
ニ 許容電流はDが大きくなると大きくなる。

 許容電流は周囲の温度が上昇すると大きくなる。

電線の周囲の温度が上昇すると熱の放散が悪くなるため許容電流が小さくなります。
電線の長さが2倍になれば抵抗も2倍(長さに比例)
電線の断面積が2倍になると、抵抗は1/2倍(断面積に反比例)

配線器具A−9低圧屋内配線工事で、600Vビニル絶縁電線を金属管に収めて使用する場合、その電線の許容電流を求めるための電流減少係数に関して、同一管内の電線数と電線の電流減少係数との組合せで、誤っているものは。

イ 2本 0.80
ロ 4本 0.63
ハ 5本 0.56
ニ 6本 0.56

2本 0.80
電流減少係数は同一管内の電線数によって決まります。
3本以下:0.70、4本:0.63、5本または6本:0.56、7本〜15本:0.49になります。
2本は3本以下のため電流減少係数は0.70となります。
ちなみに係数は0.07ずつ減少しています。

低圧屋内配線工事に使用する600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形(銅導体)、導体の直径2.0[o]、3芯の許容電流[A]は。 ただし、周囲温度は30[℃]以下、電流減少係数は0.70とする。

イ 19ロ 24ハ 33ニ 35

直径2.0mmの600Vビニル絶縁電線の許容電流は35Aです。
この問いの電流減少係数は0.7なので、35 × 0.7 = 24.5
答えは整数のため24.5 ≒ 24

合成樹脂管工事で、同一管内に直径1.6[mm]の600Vビニル絶縁電線(銅導体)4本を挿入して施設した場合、電線1線当たりの許容電流[A]は。ただし周囲温度は30[℃]以下、電流減少係数は0.63とする。

イ.17 ロ.19 ハ.22 二.24

直径1.6[mm]銅線の許容電流は27A。電流減少係数が0.63を乗算する
27A×0.63=17.01。解答は17A

金属骨工事で、同一管内に直径1.6[mm]の600Vビニル絶縁電線(軟銅線)6本を挿入して施設した場合、電線1本当たりの許容電流[A]は。ただし、周囲温度は30[℃]以下、電流減少係数は0.56とする。

イ.15 ロ.17 ハ.19 二.27

直径1.6[mm]の銅線の許容電流は27A。電流減少係数が0.56を乗算する
27A×0.56=15.12。解答は15A

合成樹脂製可とう電線管(PF管)による低圧屋内配線工事で、管内に断面積5.5[mm^2]の600Vビニル絶縁電線(銅導体)5本を収めて施設した場合、電線1本当たりの許容電流[A]は。ただし、周囲温度は30[℃]以下、電流減少係数は0.56とする。

イ.15 ロ.19 ハ.27 二.34

断面積5.5[mm^2]銅線の許容電流は49[A]
次に問題後半に書かれている、電流減少係数が0.56を乗算する
49×0.56=27.44A。27A

A−12金属管による低圧屋内配線工事で、管内に直径2.0[o]の600Vビニル絶縁電線(軟銅線)5本を挿入して施設した場合、電線1本当たりの許容電流[A]は。 ただし、周囲温度は30[℃]以下、電流減少係数は0.56とする。

イ 10 ロ 15 ハ 19 ニ 27

直径2.0mmの600Vビニル絶縁電線の許容電流は35Aです。
この問いの電流減少係数は0.56なので、
35 × 0.56 = 19.6
小数点以下第一位を7捨8入して求めるため、19A。

合成樹脂製可とう電線管(PF管)による低圧屋内配線工事で、管内に断面積5.5[o2]の600Vビニル絶縁電線(銅導体)3本を収めて施設した場合、電線1本当たりの許容電流[A]は。 ただし、周囲温度は30[℃]以下、電流減少係数は0.70とする。

イ 26ロ 34ハ 42ニ 49

断面積5.5mm2の600Vビニル絶縁電線の許容電流は49A。
この問いの電流減少係数は0.7なので、49 × 0.7 = 34.3
答えは整数のため34.3 ≒ 34

合成樹脂製可とう電線管(PF管)による低圧屋内配線工事で、管内に直径1.6[mm]の600Vビニル絶縁電線2本を収めて施設した場合、電線の許容電流[A]は。ただし、周囲温度は30[℃]以下とする。

イ.19 ロ.22 ハ.24 二.27

後半に、電流減少係数が書かれていない問題。かなり昔に出題された問題である
何度も問題をやっていれば、電流減少係数0.7を覚えているので、なんとかなるかもしれない
言わなかったが電流減少係数は、以下となっている
電線が三本(三心)以下 0.7
電線が4本以上0.63〜
電線を4本以上収めると、電流減少係数は下がっていき、許容電流も0.7から下がっていく
これを束ねた電線の数を増やすと、熱が発生しやすくなるため、電流の量を減らさなければ危険だからである

#コードの許容電流

B−11許容電流から判断して、公称断面積0.75[mm2]のゴムコード(絶縁物が天然ゴムの混合物)を使用できる最も消費電力の大きな電熱器具は。 ただし、電熱器具の定格電圧は100[V]で、周囲温度は30[℃]以下とする。

イ 150[W]の電気はんだごて
ロ 600[W]の電気がま
ハ 1,500[W]の電気湯沸器
ニ 2,000[W]の電気乾燥機

600[W]の電気がま

公称断面積0.75mm2のコードにおける許容電流は7Aになります。
Aは W÷V で表せるので各選択肢をそれぞれ100[V]で割ると
イ 1.5
ロ 6
ハ 15
ニ 20 となります。
この選択肢の中で許容電流7Aを超えない最大値は6A
ロ の電気がまになります。